村上春樹著「走ることについて語るときに僕の語ること」

ランニングをはじめて5年半。
忙しくて生活が乱れて、走る回数が相当減ってきた。
減ってきた理由は、いま走る目的って何だっけーっていう、モチベーションの欠如。
振り返りますと、走り始めた08年3月は、区切りとなる大きな仕事を終え、自分の中で変化をもたらそうと思った時だ。このブログを始めたのもそのころ。
グロービスに通い始めて、頭の使い方を一から学んだのも。
だから今思えばほんとターニングポイント。いろいろ成長した自覚がある。
あんま自分の成長って自覚することないけど、この時期は確かな実感があるなあ。
走り始めた理由は、何かひとつでも良いから「継続」したかったから。それがたまたまお金もかからず健康になれるランニングだった。
出だし2年はいいペースだった。ハーフマラソンに数回出て、2010年秋には初めてのフルマラソンで目標の4時間をギリギリクリアした。
翌年は東京転勤の練習不足の中のフルマラソンで足を痛めて、その後半年走れず。
足の痛みが無くなったものの、その後は東京生活に慣れてやや生活が乱れて、走る回数が減って、
別に細身の自分にダイエットニーズはまったく無く、またレースに出てタイムを伸ばそうという欲も無く。。。
なにをやっても無計画で続けられない自分が、とりあえずは数年ランニングを続けることが出来ている、という実感だけで今も満足してるんだけど、
はてはて、それで良いのか。走るのを辞めるのは寂しいよね。かといって何を目的に走る??
って考えてて、
以前なにかの雑誌の村上春樹特集で、「毎日10km走って10枚書く」という一定のペースを淡々とこなしていく、というフレーズを思い出して、
図書館でこの本を手に取る。
彼は小説とマラソンの共通点を見いだし、小説を書き続けるために日々走り続ける。
生活に一定のリズムを作るために。リラックスと集中の精神を整えるために。
毎日10km走り、毎年1回のフルマラソンに出る。それを20数年。
先をみすえて長いスパンで物事を考え、そして地道にコツコツと一定のリズムを刻んで生活をする。
彼は自分の得意なこと苦手なこと、ちゃんと分析して、できる範囲のことをただコツコツとこなす。
長い時間ただじっくりと。。。
って、自分の一番苦手なことやん!
皮肉にも今週は胃腸を崩し、バナナだけ食べて酒を飲まない生活を数日しているのだが、
それだけで「正しい生活のリズム」が体に及ぼす好影響をすごく実感している。
食べ過ぎず、リズムある生活したら仕事のパフォーマンスだいぶん良くなる。
ホント、仕事も何もかも、健康な体と精神がベースにある。実感。

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