堀真一郎著「自由学校の設計」

息子の新たなステージになりそうな学校、「子どもの村学園」の学長の数ある著書の中のひとつ。
思い起こせば、、、
自分の中学の担任は、歴史の授業を教科書通りに進めない教え方をした。
本能寺の変なら、本能寺の変だけ。応仁の乱なら応仁の乱だけ、
ひとつの事件を、登場人物の心理描写を交えながらドラマティックに解説した。
当時、その授業スタイルが気に食わなくて(その先生が嫌いだったこともあるが)
「先生!教科書通りに授業してください!」って言い放った記憶が蘇ってきた。
いま思えば、当時の自分はなんて枠にはまった少年だったんだろうね。
詰め込み知識偏重で、偏差値というレールの上を走り続ける少年だった。
でも、自分の場合は勉強すれば勉強しただけ成績が伸びちゃったもんだから、厄介。
単純に勉強が面白かった。中学、高校と。
だから、あんまり勉強が大変だったとか、嫌な思い出はない。勉強はゲームのようなものだったな。
勉強しながら夜中に聴いてたオールナイトニッポンとか、
近所の図書館で一日中勉強してて、休憩で外に出た時のキンモクセイの匂いだとか、
どちらかというと、良い思い出として残っている。
それはさておき、だからって、これからの時代に生きて行く息子に同じような体験は絶対にさせたくない。
この「子どもの村学園」の園長、堀さんは、そんな日本の学校教育を全否定し、
1992年に、和歌山県橋本市に「きのくにこどもの村学園」をつくった。
堀さんは、今の日本の学校教育を、「子ども強制収容所」と言い切る。
教育とは「学校へ行くこと」そのものであり、
学習とは「教科書の中身を習得すること」であり、
国語算数理科社会英語が主要教科であり、
子どもは年齢によってグルーピングされるものであり、
ひとりの担任の先生が、
すべての子どもに同じことを教える。
これら、学校の「常識」を全部ひっくり返した。
すなわち、
教師中心主義から、自己決定へ.
画一主義から、個性化へ
書物中心主義から、体験学習へ。
この、「自己決定、個性化、体験学習」の三原則のフィールドに、もうすぐ息子が飛び込んで行くかもしれない。
前に読んだ本では、10歳までは脳のベース部分が成長する時期らしい。
その間に、自分の興味外の知識を受動的に詰め込んでも意味がない。
自分の興味にまっすぐ集中するフロー体験こそが、脳を健全に成長させると。
息子には、まだまだ思いっきり遊んで好きなことをして欲しい。
他人の目を気にすることなく、自分の思い・行動に素直に対して素直であって欲しい。
何より自分を好きになって欲しい。
応援したい。

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