僕は川が好きだ。
海も嫌いじゃないけど、
海派か山派かと言われれば、圧倒的な山派。
だから、山深い渓谷や滝とか、大好物。
燃え盛る緑の葉と、
清々しく流れる川の流れの景色は、
ずっと見ていられる。
もうしばらく行けてないけど、
子供ができるまでは毎年数回、夫婦でカヌーに行ってたこともある。
自分が自然と一体となるような没入感が好き。
そんなこともあって、
ずっと、いつかは渓流釣り、特にフライフィッシングを
始めたいなあ、と思っていた。
けど、道具一式揃えるのはお金かかりそうだし、
息子がまだ小さく、休日に一人で出かけることは
難しかったから、ずっと二の足を踏んでいた。
さらにフライフィッシングには、
どうしてもリバーランズスルーイット的な、
やや鼻につくオシャレ感があって、
そこに、ちょいと抵抗感もあった。
そんな中、ちょっとしたBBQイベントで、
テンカラに触れる機会があり、
小さなオイカワやカワムツが
ポンポン釣れた。
一瞬で「これだ!」と思った。
気に入ったのは、道具のシンプルさ。
そして、なにより「マイナー感。」
自分は人と違うことを選びたいという
偏屈な本能が働く性格なので、
このマイナー感、は、とっても大切。
そして、その数日後には、テンカラ竿を買っていた。